愛言葉










それから琉生と別れ、



いろいろなところを回った。




もちろん衣緒さんのクラスの『白雪姫喫茶』にも行った。


メルヘンな雰囲気が漂っていて、俺らが来ると、そこにいた男子客が一斉に衣緒さんを見た。




……ムカついた。

俺はすぐその男子客に睨んじまった。






ほかにも、劇やダンスを見たり、パフェを食べたり……。



衣緒さんの初めて見る表情をたくさん知れて、何度も胸が高鳴って。






衣緒さんの弾けるような笑顔を見たら、



今日一緒に文化祭を過ごせてよかった。


心の底からそう思えるんだ。








「わー、すごい!中庭、『エンジョイ!!』って書いてある」