「大丈夫っすよ、衣緒さん」 「……う、うん」 ――ギュッ…… 「っ、」 無意識、なのだろうか。 衣緒さんが、俺の腕を両腕で包んだ。 やや震えている衣緒さんの腕。 やばい……。 ここが暗くてよかった。 多分俺、今顔真っ赤だ。 衣緒さんが俺のことをなんも意識していなくても、 俺は意識しまくり。 好きだ、そう叫んでしまいそうなくらい。