春川くんのいきなりの言葉に、私は思わず固まってしまう。
か、可愛くなった?
「いやいや!なってないよ」
「そうっすか?前から可愛かったすけど、今は前よりずっと……」
「前から可愛くありませんっ」
私は春川くんの言葉を遮って言うと、春川くんは黙ってしまった。
春川くん?
急に黙った春川くんに、私は首をかしげながら顔を覗き込んだ。
「……春川くん、熱?」
「へ!?い、いや、なんか、暑いなーって。あはは」
「??」
春川くんの頬がりんごのように真っ赤に染まっていて、私は心配になったが、熱ではないようだ。



