「す、すみません」 私がそう言っている間に、ぶつかった人とは離れていく。 人が多いなぁ……。 「ねぇ、琉生く………」 あれ? 琉生くん、どこ? ふと隣に顔を向けると、さっきまでそこにいたはずの琉生くんが、いなかった。 もしかして、はぐれた!? ど、どうしよう!! 「琉生くん……っ!」 せっかくの琉生くんとの夏祭りなのに、琉生くんとはぐれちゃうなんて。 最悪すぎて、泣きたくなる。