琉生くんに会う度、 何度だって恋に落ちる。 その想いはだんだんと大きくなっていって 気づいたら、心の中は琉生くんの想いで溢れていた。 こぼれそうなくらいの想いが、温かくて切なくて……幸せ。 ――一週間後……。 駅前にある、夏休みに合わせて作られた花のアートの前で 午後7時に、琉生くんと待ち合わせしている。 「予定より20分も早く着いちゃった」 履きなれていない下駄を気にしながら、私はスマホで時間を確認する。