「琉生くん、ありがとう!夏祭り、楽しもうね」 私は、琉生くんの澄んだ黒の瞳を真っ直ぐ見ながら言った。 琉生くんは小さく、本当に小さく微笑んでくれた。 周りからしたら「笑ってない」って言うかもしれない。 だけど、私にはわかるよ。 琉生くんの優しい笑顔。 私は、気づいたよ。 「へへっ」 琉生くんの笑顔が見れて嬉しくて、私は目を細めた。 琉生くんは本当にずるいね。 また、琉生くんのこと好きになったよ。