琉生くん、まだ帰ってなければいいけど。 私はそう思いながら、急いで琉生くんのいる1年1組の教室へと向かった。 ――ガラッ!! 「琉生くんっ!!!」 「……え?」 私は教室に着くと、勢いよく扉を開けて、琉生くんの名前を叫んだ。 目の前はほとんど真っ暗。 教室の景色が見えない。 顔を上げるとそこには……… 「る、琉生くん?」