「だからね」 先輩の声が、優しくなる。 柔らかなその声は、俺の心をノックした。 「信じて、私のこと」 ふわりと花が揺れるように。 おとぎ話の天使のように。 今まで見た中で一番見ていて安心する笑顔を、北村先輩は俺に向けた。 ドキッと高鳴る胸。 先輩のこんな柔らかな表情、見たことない……。 「信じる……?」 「うん。私のことを、信じてほしいの」