『お前ってさー』 『んー?』 『本当は、お調子者の裏に、鋭い観察眼を持ってるよな』 『いきなりなんだよ。褒めてんの?』 『褒めてんの』 志恩はここぞとばかりに俺を助けてくれる。 正義のヒーローみたいに。 『琉生は、調子になんか乗ってねぇよな。てか、乗れねぇよなお前は』 志恩は目を細めながら、真っ青な空を眺めていた。 志恩の声がクリアに聞こえ、優しく響く。 俺は志恩の隣に寝転がり、志恩の声を聞いていた。