俺たちの挨拶に、返事は返ってこなかった。 いつもなら男子たちが、『はよ~』と返してくれるのに。 昨日までとは違う、教室の空気。 冷たく凍りつき、ピリピリとした緊張感のある空気。 俺はその空気を、肌で直接感じていた。 『どうしたんだよ?』 志恩は躊躇なく、そう尋ねた。 俺と同じように、異変に気がついたのだろう。 違うのは空気だけじゃない。 俺への、男子からの視線。 変わってしまった、視線。 俺はこの現状がよくわからず、ただ固まって立ち止まることしかできなかった。