だがそれは一瞬だけ。 すぐに、さっきよりもうるさくなった。 『すげーじゃん!!琉生』 席の近い志恩が、俺の席まで近寄り、自分のことのように笑った。 『……た、たまたまだよ』 『賞を取るのがたまたまって、それこそすげーよ。はははっ』 まさか俺が賞を取るなんて。 自分でもびっくりしていた。 『来週、賞状が授与されるからな。 おめでとう、静野』 先生の言葉のあとに、クラスメイト全員が大きな拍手をしてくれた。 『あ、ありがとうございます』 照れくさかったけど、内心すごく嬉しかった。