『どっかのヒーローかよ』
『別に……対したことじゃねぇだろ』
ただ助けただけだし。
俺は恥ずかしくなって、肩に回された腕をどけて、先に教室へ入っていった。
『……』
俺が教室に入ったあと、翔太が怖いくらい険しい表情をしていたことに、俺は全く気付かなかった。
――朝のHRが始まった。
『この前、皆が出した環境についての作文で、賞を取った奴がいる』
先生が嬉しそうに微笑みながら、そう報告した。
環境についての作文。
夏休みの宿題だったやつだ。
志恩が『手伝ってくれよ!!』と泣きながら、助けを求めてきたっけ。



