今日は昼食を食べ終わるのが遅く、さらには頼まれ事があったため、こんなに時間が削られてしまったんだ。 ……ショック。 結局その日、俺は遊ばなかった。 ――翌朝。 その日は雨で、濡れた傘のせいで廊下は滑りやすくなっていた。 教室へ向かうため、階段を上りきると…… 『きゃっ』 『おっと』 目の前を歩いていた一人の女子が、廊下で滑って転びそうになっていた。 俺は反射的にその女子の両腕をつかみ、転ぶのを防いだ。 『あ、ありがとうっ』 頬を真っ赤に染めて、女子は照れながらお礼を言った。