その頃からだったと思う。
女子から、告白されるようになったのは。
『好きですっ。私を彼女にしてください!!』
俺は女子とは必要最低限しか話さないし、きっと相手も俺のことをよくは知らないだろう。
だから、なんで好きになれるのかわからなかった。
『……ごめん』
俺は告白される度、その言葉で応える。
どんなに告白してきた子が可愛いと噂されていても、俺の答えは変わらなかった。
昔も今も、恋愛についてよくわかっていない。
当時の俺は、恋愛よりも遊ぶことに夢中になっていたから。
友達と遊ぶこと。
友達といること。
そのことが楽しくて、毎日はしゃぎ合っていた。