「――先輩」 いつも通り無愛想な表情をしながら私に声をかけたのは、私がずっと待っていた人。 「琉生くん!」 1時ぴったりにやってきた琉生くん。 想像通りで、少し笑っちゃう。 琉生くんの私服、初めて見た。 かっこいい……。 白のTシャツに、黒のジャケット。 そしてジーンズ。 見慣れない琉生くんの私服姿に、思わず見とれてしまう。 「待ちました?」 「うっ、ううん。私の今来たところだよ」 琉生くんは時間に遅れていないのに、私のことを気遣ってくれた。