愛言葉

本を閉じて、カウンターを見る。


琉生くんはさっきとは違う本を読んでいた。





かっこいいな。


ポロッと言ってしまいそうなくらい、自然とそう思った。






私はもう一度カウンターの方へ向かう。


琉生くんに近づく私に気づいた彼は、静かに本を閉じた。





「琉生くん」



「なんすか？」




「一緒に勉強しない？」



「……は？」





頭の中に浮かんだ、このアイディア。


勉強会ってことなら、放課後か休日、琉生くんと一緒にいられる。




ナイスアイディアじゃない、これ！！





琉生くんと一緒にいたい。


琉生くんとの時間を増やしたい。