愛言葉






図書室にまで来るとは思わなかった。


彼はそう言いたげに、本に栞を挟んで閉じる。





「委員会の仕事でしょ?」



「まあ……」




「だったら、邪魔はしないよ。安心して」






常識はあるからね、私。


少ないけど人もいるし、こういう落ち着いた感じ好きだから。




壊したくない。


この空間を。








「琉生くん」



「はい?」






「すーき」