図書室に入って、すぐに見つけた。
大好きな、琉生くんの姿を。
カウンターで、静かに本を読んでいる琉生くん。
図書室内は落ち着いた雰囲気で、静かだ。
琉生くんの授業姿はこんな風に静かで落ち着いた、大人な感じなのかなぁ。
そう思っちゃったりしちゃう。
「琉生くんっ」
できるだけ小さな声で、カウンターに近づきながら声をかけた。
琉生くんは本から目だけを私に向けると、少しびっくりした様子で「先輩…」と声を出した。
「来ちゃった」
「来ないでください」
「もう来ちゃった」
「……今日は来ないと思ってました」



