――昼休み。 昼食を食べたあと、私は当たり前のように1年1組に行った。 「静野くん、ですか?えーっと……、今いないみたいです」 「琉生くんが、いない?」 教室に着き琉生くんを呼んでもらおうと、一年一組のクラスのある女子に声をかけた。 しかし、結果は“ここにはいない”。 琉生くんが教室にいないなんて、珍しい。 「図書室じゃないですか?」 「え?」 図書室? どうしてそこに、琉生くんが? 「静野くん、図書委員ですから」