「――はぁ。赤チーム今3位じゃん~」
午前の部が終わり、休憩時間に入った。
桃葉はあからさまにガッカリした様子で、そう呟いた。
「まだ午後の部があるじゃん!挽回できるよっ」
「そう、だよね。
よっし。午後も頑張るぞっ」
競技の点数では、今のところ一位は琉生くんたち青チーム。
私たち赤チームは三位。
琉生くんたちには悪いけど、午後の部で巻き返して、一位になってみせる。
――クラ……
あ、まただ。
また、小さな目眩。
一瞬だけフラッとするだけの弱い目眩なんだけど、回数が多い。今ので5回目だ。
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