「琉生くん、一緒に来てっ」
私は強引に琉生くんの左手を引っ張って、走り出した。
「え、ちょ……っ!?」
琉生くんは目を見開いて驚いているが、私はそんなことは気にせずに笑顔で足を動かし続ける。
琉生くんの大きな手のひらから伝わってくるのは、温かな体温。
私の小さくて冷たな手のひらにはない、無限の可能性。
「ゴール!」
見事一着でゴールできた私たち。
琉生くんは未だに驚いた顔をしていた。
「ありがとね、琉生くん」
振り返って、えへへと首を少しだけ傾げながら微笑んだ。
お題のおかげで、琉生くんと手握れちゃった。
今日はついてるなぁ♪



