ラッキーとしか言い様がない。 私は口角をあげてニヤケながら、青チームの場所へと一直線に走って行った。 「るーいく~~ん!!」 青チームの目の前に来て、琉生くんの名前を大声で呼ぶ。 好きな人。 私の、大好きな人。 「呼び出しだぞ~」 幹部の人たちが茶化しながら、琉生くんのことを一緒に探してくれる。 私も目をいっぱいに広げて、琉生くんの姿を探した。 「……なんですか」 横から聞こえてきたのは、愛しい人のずっと聞いていたいような声。 嫌々ながらも出てきてくれた、私の初恋の人。