次の種目は大玉転がし。 その次は、私が出る借り物競争だ。 「琉生くんのこと見失っちゃったなぁ」 「てか、衣緒行かなくていいの?」 「え?」 「さっき借り物競争に出る人、呼ばれてたよ」 やばっ、と思わず声に出してしまった。 「ありがと、桃葉!」 私はそう言って、集合場所に行った。 太陽の眩しさに、我慢しながら。 ――大玉転がしが終わり、次はいよいよ借り物競争。 大玉転がしは、赤チームが1位だったらしい。 この調子で赤チームの一員として、頑張るぞっ。