これはもしや、本当に……。 いや、まさかな。 「琉生くん!」 「な、なんすか」 「琉生くんたちは何チームなの?」 体育祭についての話題を振ってきた衣緒さん。 琉生はまだ俺が「衣緒さん」と呼んでいることに動揺しているのか、少し複雑そうな表情をしていた。 「俺たちは青です」 「衣緒さんはー?」 「私は赤チームだよ」 へー、赤なのか。 同じチームが良かったな、なんて。 同じチームになっても、この立場は変わらないか。