「そこの男の子は君の彼氏さん?」 「違いますよ、幼馴染みです」 このおばさん…お話好きなのか、さっきから会話が終わらない。 「那姫!」 そんな時、私を少し遠くから手招きして呼ぶ淳平先輩の姿が見えた。 「ちょっと行ってくるね」 と優人に言い、淳平先輩の元へ駆け寄る。 「どうしたんですか?」 「那姫と話したいなって思ってね」 ウィンク付きでそんなことを言われ、思わず顔が赤くなった。 いつもの冗談だと分かっていても、こんな絵本から出てきた様な王子様に言われてしまっては赤くなってしまう。