─── ── ─ キーンコーン── 校内に1日の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。 そして、各クラスHRが終わると廊下が生徒で埋め尽くされていく。 さてと、私も帰ろう。 「実莉ちゃん帰ろ?」 「えっ?」 私の誘いに驚いている姿がそこにあった。 「帰らないの?」 「いや、帰るけど、那姫は用事あるじゃない」 あっ… 「まさか…忘れてたわけ?」 その問に静かに頷く。 実莉ちゃんの言う通り、すっかり忘れていた。