【完】私が恋したプリンス*



荷物を地面に置こうとした瞬間、片方の手が軽くなった。

私の視界には誰かの手。



誰だろうと横を確認したら、視界一杯に入り込んでくる美形。



「せ、先輩!?!」



荷物を持ち上げていたのは淳平先輩だった。



「久しぶりだね。とは言っても、俺はいつも那姫のこと見てるんだけどね」



「はぁ…」



久しぶりに先輩の漫画みたいなセリフを聞いた気がする。



それにしても…



「あの、近いです…」



さすがにこんな美形を間近で見るのは心臓に悪い。