「那姫ちゃん、私達のために涙を流してくれてありがとう」 こんな状況で私のことを気遣ってくれる佐藤さんは、本当に心が綺麗な人だと実感する。 「…あのっ…お子さんの名前、聞いてもいい?」 そして私は確認の気持ちをこめて、訪ねた。 「名前は上から、淳平、優人、凛よ」 やっぱり、佐藤さんは彼達のお母さんだ。 「…私、彼達のこと知ってるの」 「えっ?!」