私は実莉ちゃんと顔を合わせて首を傾げた。



どうしてこんなに慌ただしいんだろう?



いくら疑問に思っても、なんでも部の部員であったとしても、何故か今の私達は蚊帳の外だった。



その事実に少し寂しく感じる。

だから、なにか少しでも手伝えることがあるならと思った。



「あの、私達も手伝います!」



すると丁度電話を終えた淳平先輩がニコッと微笑んだ。



「ありがとう。でも、今日は気持ちだけ受け取っとくね」



「…」



あっさり断られてしまって言葉が出てこない。



おまけに、先輩は他の2人に簡単な指示をすると、荷物を持って資料室を跡にしてしまった。