【完】私が恋したプリンス*



「前田…」



そんなことを考えていると、名前を呼ばれた気がして立ち止まり振り返った。



優人は先ほど私がいた場所に、カップケーキを握りしめ顔を伏せて立っている。

その顔を上げた時には、先程までの曇り顔は消えていてなにか決心したように見えた。



「優人??」



私が名前を呼ぶと、大きく息を吸い、そして…



「好きだ!」



と叫んだ──



「…えっ…?」



私はただただその場に立ち尽くすことしか出来ない。