「あれれ、もしかして調理実習?!」



「キャァァァー!!!」



その声の主が登場して話しかけただけで、この悲鳴にも聞こえる黄色い声。



おまけに話しかけられた生徒は、今にも倒れてしまいそう。



「おっと、大丈夫かい?」



そしてそんな女生徒の肩を掴み支える。



きっと、支えられてる彼女は瀕死寸前なはず。



たった1分や2分でこの場の盛り上がり…

それを作ったのは淳平先輩だった。



「さすが王子様なだけあるわ」



隣にいる実莉ちゃんは、顎に手を添え感心している。