私は耳を押さえて慌てて離れるが、淳平先輩は余裕な笑みを浮かべている。 「…」 「俺、正直者でしょ?」 おまけになにも言い返せない私に、そんなことを言ってのける。 「…先輩は…ズルイです…」 「えっ?俺が?証明してって言われたから証明しただけなんだけどなぁ」 普通は先輩の方が余裕無くなるんじゃ… 「返事は、まだしなくて良いからね」 「…」 そして〝じゃあね〟と言って淳平先輩は資料室をあとにした。