一ノ瀬くんに、直談判しました。 なにか一ノ瀬くんの役に立ちたいと。 もっと、一ノ瀬くんの事を知りたいと。 そう、願ってやまないのです。 「よろしくお願いします」 深々と頭を下げ、私は早速エプロンを装着する。 「ほんと、ありがとう!」 「よかったね、こと」 「うんっ!」 口々に声をあげて歓迎してくれる一ノ瀬家の皆さん。 本当に、いい人ばかりです。