いつの間に、この家にこんなに馴染んでいたのか。 なんとも、変な感じだ。 ともかく今日は、リビングで寝ることになりそうだ。 「おい、結斗お前がリビングで・・・」 「俺、心配だから音ちゃんの側で寝ようかな」 「お前はあほなのか」 「え、本気だけど」 「今すぐ部屋に行け。朝まで出てくるな」 「えー、ごめん!ウソだから!」 「うるさい、黙って寝ろ」 バカ結斗め。 俺と違って人懐っこい結斗は、誰にでもこうだ。 というか、今彼女いたはずだが。 ああ、頭が痛い。 心配事を増やしてくれるなよ。