チェリシィが私の 目の前に石を 近づけた。 ピントが合わず 視界がぼやけた。 「近すぎて 見えないよ」 私は石を 受け取り 何かあるのかと 見てみた。 〈離して~な〉 「チェリシィ? 何か言った?」 「何にも」 「そっか」 確かに何か 聞こえたような 気がしたけれど。 ざらざらしてる 高めの、声。 耳がキンキン するような。 チェリシィとは まったく違う 嫌悪感を抱く ような声だった。