「ねぇ」 梨沙子が前方を指差す。 指差した方を見ると、 何やら睨み合っているヤンキー達が。 相手方・・・ 『橋本達じゃねぇか・・・』 いつものメンバーだった。 「相手さ、西浦じゃない?」 西浦高等学校。 共学だが、女子も男子も素行が悪く、 クスリに手を出しているとか関わっているとか、 色々とめんどくさい奴らだ。 「どうすんの?」 『どうする言われてもね・・・』 行ったらバレるかもだし、 あいつら強いし、 大丈夫だろ。