「で、大丈夫な訳?」


『何が?』


「何が、って騎馬戦よ」


『背低いけど、そのくらい大丈夫!
気合で何とか・・・』
「そういう意味じゃなくて、
騎手になるんでしょ?」



私の言葉を遮って梨沙子が言った。



『そうだよ。
応援団だから』



騎手は応援団と決まっている。



「男子の腕に跨ること、わかってる?」


『ハッ!!』



大事な事に今気づく。