幸せの先








私はタブレットに言葉を打ち込んで、賢一さんの膝をトントンと叩いた。






"どーんとこい!"






そう書いた画面を見せると、賢一さん以外の人は大爆笑して、当の本人はため息をついた。







「お前、本当ぶっ飛んでんな。」







そう言って私の頭を乱暴に撫でる賢一さん。







まったくなんて失礼なんだ、この人は!
人が真剣に話を聞こうと思ったのに。






そう思い膨れている私の事はお構い無しに、賢一さんはよしっと、何か意気込んで私を見て言った。