幸せの先






“はい。”




お父さんたちのことを出されたら、はいとしか言えない。



「よし。だいたい事情がわかったし、これからのことを話していきたいんだけどいいかな?」



これからのこと…。



私のこれからとは、どういうことなんだろう。



私は今までどおり、あの人たちと暮らして、テストに備えて勉強をしなくてはいけない。




私が、先生の発言の意味を理解していないことがわかったらしく、先生は今までの無表情から、イタズラっ子のような笑顔を見せて説明し始めた。