幸せの先






久しぶりに聞いたその言葉に私は揺れた。




ここで話したら、もしかしたら今この場所から救われるかもしれない。





私は意を決して、タブレットに今までのことを言葉にしていくことを決めた。





どこまで話せばいいのかわからないから、とりあえず傷のことを話すことにした。





私が打ち込み始めると、飯田先生は静かにその様子を見守っていてくれた。