幸せの先






「強烈。」



そう正樹がつぶやくと、徹はクスクス笑い出して、みんな連鎖して笑い出した。




あみがこんな状況で、とてもじゃないけど笑えないと思っていたが、やっぱりこいつらといる時は笑っていられる。




「あとは兄貴に任せとけば平気だから、賢一あんまり思いつめんな。」



そう言って陸斗は俺の肩に手を置いた。



こいつがこんなことを言うなんて。



俺、相当かっこ悪いとこ見せてんだな。





「そうだよ。別に賢一が何をしたわけでもないんだから!」




陸斗に続き、龍矢も励ましてくれた。





「ああ。」



「あのおばさん、相当面倒くさそうだね。」



さっきから診察室から女のデカイ声が漏れていた。





あみ大丈夫なのか。



あんな中で寝ていて、ちゃんと休めてるのか?