幸せの先






「他の医者のところに通院してっかもしれないぞ。」



そう言うと総一郎は頭を振った。




「この感じじゃあ、病院には行ってなかったんだろう。もし医者にかかってたとしても、この状況をほっとくなんてヤブ医者だな。そんなやつに頼るより、俺がどうにかする。」



そう言った総一郎は、これからのプランを看護師らと練るとかで、部屋から出て行った。




「どうすんの、賢一。遊びで付き合える相手ではなさそうだよ。引くなら…」




"引くなら今だ。"




きっと龍矢はそう言いたかったのだろう。


だがあみの手を握り、見つめる俺の様子を見て途中で言うのをやめた。





「まったく、うちの総長は頑固なんだから。」






やれやれと頭をふる徹。






「どうするんだこれから。」




今日出会ったばかりの子に、ここまでしてやれるこいつらは本当いいやつらだ。




「とりあえずあみちゃんが目を覚ます前に、俺たちだけで家族に会ってみよう。



家族に受けてる可能性が高そうだし。



電話してもらうように、総一郎さんに言いに行ってくるね。」




そう言って、正樹は総一郎を呼びに言った。