その様子を見ていた賢一さんは立ち上がり、さっき大量に買ったお弁当類が入った袋を、私の机に置いた。
「どれがいい?」
そう言われて次々と置かれていくのは、このままお店が開けるんじゃないかってほどの量の食べ物。
おにぎり・サンドウィッチ・サラダ・麺・カップラーメン・パン
ああ、これ私のために買ってくれていたんだ。
私は財布を出して、お金を払おうとするとニコニコさんが
「男の顔に泥を塗っちゃダメだよ。」
と言った。
よく意味がわからず、賢一さんを見ると
「とりあえず金はいいから食え。」
と言って、袋からいろんな食べ物を出し始めた。
ありがとう。と口を動かすと、賢一さんは、ああ。といって席に戻った。
どれにしようかなーと選んでいると、
「じゃあ自己紹介はじめようか。」
とニコニコさんが言った。
「とりあえずあみちゃんのことは賢一から聞いてるし、賢一はもう自己紹介してると思うから、この4人だけでするね。」
そう言ったニコニコさんの言葉に頷くと、ニコっと笑ってよしっ!と言ってニコニコさんの自己紹介が始まった。

