教室に戻ると、インテリさんとニコニコさんに赤本を見られていた。


あー‼︎閉じておけばよかった…。


間違いだらけの答案を見られるのはとても恥ずかしい。


「あみちゃん、賢一、おかえり‼︎」


そう言って出迎えてくれたのは、童顔さん。


「おかえり」なんて久々に言われたなー。


一応頭を下げて賢一さんを見ると、


「ああ。受け取ってきたぞ。」


そう言うとドサッとビニール袋を机に置いて、椅子に座った。


「そんなの下っ端に行かせたのに。」


そんなことを言いながらもちゃっかり袋に群がる童顔さんとチャラ男さん。

私もとりあえず自分の席についた。


ニコニコさんに、ニコニコ顏で、勝手に見てごめんね。と赤本を返された。

インテリさんは何も言わずに童顔の人の隣に座った。

賢一さん、ニコニコさん、インテリさん、童顔さん、チャラ男さんという並びで、全員私の方を向いて座っていた。

私も机ごと彼らみんなの方に向けて、パックジュースとお惣菜パンを開けた。