幸せの先


どれくらいやったのだろう。


そろそろ昼休みが終わるころになって、めずらしく教室の外に誰かがいる声がしたものだから集中力がきれた。

時間を確認して、お昼ご飯の時間は過ぎてしまっていた。

流石に昨日から何もまともに食べていないから、お腹は多少空いていた。


とりあえず売店でパンでも買ってきて続きをやろうかな。


そう思い、バッグから財布を出そうとした時、勢いよく教室のドアが開いた。


「あみ、遊びに来た。」


ドアの前に立っていたのは、朝会った賢一さんと、多分お友だちの人たちだった。