思わず拳を握りしめた。 そうしないと、 今にも目の前にいる神崎のおっさんを殴り飛ばしそうだったからだ。 「そんなもんを、まだガキだったあみの腰にあんたらは入れたのか? いれされたのも大人の勝手な都合だろ。 こいつを支配するために。 所有物のように。 お前らの勝手な権力の渦に巻き込まれたせいで、 こいつの腰には一生消えない物が刻まれ、 一生もう会う事はできない。 実の親から引き離されたってのか? ふざけんな。」