幸せの先

そこで自分たちの子供達を政略結婚させることにしたんだ。






ちょうどどの組みも先先代から先代へと


世代が交代する頃で


トップとしての力をまわりに見せつけなくてはいけない頃だった。





今の神崎組先代の娘である1人の女性と、南の神宮寺で次男の男が結婚した。





そしてもう1組、神宮寺の長男と香月の1人娘が結婚した。





神崎と神宮寺の夫婦は



結婚してからは親元を離れて

普通の一般家庭のような生活をしていたらしい。





神宮寺と香月の夫婦は、神宮寺の事業を先代から引き継いで生活していた。



それなりに裕福に暮らしていたようだが




この夫婦のせいで、少しずつ4つのシマの秩序が乱れ始めた。