Side 賢一




また眠ってしまった姫を抱いて




暗い部屋を出ると





部屋の前には誰もいなかった。





親父の配慮だろ。




このまま部屋で寝かせるか。





やっと聞けたあみの声に、思わず欲情しそうになった。



俺は中坊か。



とりあえず、目が覚めたらすぐに医者に診せねえとな。