幸せの先








勇気を出して、一口啜ってみた。







この暖かさに私は耐えられない。





胸に広がる暖かさを、本能的に拒絶している。







感じた事全てを忘れようとしている。





まるで自分を守るかのように。






勢いよく立ち上がって、涙をこらえた。





賢一さんも横に立ち、私の腕を掴んだ。