幸せの先






「まったく誰に似たんだか。」






その様子を見ていたお母さんはそんな事を言うと、お父さんをチラッと見た。






「俺はこんな大人気なくないし、もしやるなら誰にも見られない所にお前を監禁するして、誰にも会わせない。」




いったい何の話をしているんだ?






「それは賢一より酷いわね。






まあでも、組員がちょっとあみの事を見惚れたぐらいでヤクなんて、あんたも少しは可愛い所あったって事ね。」








「うっせぇ、ババア。」








賢一さんは拗ねたようにお母さんから視線を外し、私の腰に回した腕を強めて、食事をし始めた。